人生完全攻略ガイド

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人生完全攻略ガイド 第11回 主体と客体~メタ思考を身につけるには

主体と客体とは

 

主体とは、見る側です。

客体とは、見られる側です。

 

そして人間は基本的に見る側ですが、実際は見る側であると同時に、見られる側でもあります。何故なら、人間は生きていて、世界に対して干渉をするからです。生物は世界を構成する客体でもあり、世界を動かしていく主体でもあります。そして、主体的な視点と客体的な視点では要求されるものがまるで違います。

 

客観視――メタ思考、メタ認知の重要性

自分自身を客観的に見て考えることををメタ思考、あるいはメタ認知と言いますが、メタ思考は自分自身を成長させるための最大の鍵の一つになると思っています。

 

何故なら、客観的に見るということは、自分自身を正確な形で把握することができるからです。自分に足りないものは何で、自分が得意とすることは何なのかを把握すれば、自分が何を直すべきで、何を伸ばすべきなのかを理解できるということです。

 

例えば、あなたの背中が痛みだしたとします。

しかし、痛む場所は手を伸ばしても届かず、目で見ることもできません。

お医者さんに見てもらうのが良いでしょうが、家族や友人、恋人に確認してもらうのも良いでしょう。ですが、他人の手を煩わせたくないときは、鏡を使って自分の背中を確認するはずです。

鏡で背中を見て、目に見えて病変があるのなら、ネットで症状を検索をして、なんの病気なのかを把握することもできるかもしれません。

 

そして、メタ視点とは精神的な鏡のようなものです。鏡があれば、自分の状況を詳しく把握することできます。では、その鏡を手に入れるにはどうすれば良いのでしょう?

 

どうやってメタ視点に立つのか?

この点については、おそらく百者百様の方法があると思いますが、自分の場合は、他人が自分と同じことをしていたらどう思うのか? と、自分自身に問いかけることでメタ視点に立つことにしています。

つまり、自分の部屋を見た時。これがもしも自分の部屋じゃなくて、ここが誰か他人の部屋だったら?と考えるようにします。

それでもしも部屋が汚いと思うなら、客観的に見て汚い部屋ということになります。

ただし、この手法は意識的に行わないといけません。人間は無意識のうちに自分自身を特別視するので、メタ視点に立つには、意識的に行う必要があります。

何かに熱中している時や、作業をしている時、怒っているときや悲しんでいる時、様々なシーンでメタ視点は役に立ちます。他人がこれをしていたらどう思うだろう? と、そう考えるのを忘れないようにしてください。

 

『自分を棚に上げる』という言葉がありますが、メタ視点の無い人間は自分を棚にあげてしまうのだと思います。そして自分を棚にあげて発言する人間は嫌われます。

 

他人の不正や嘘を追求するのに、自分も嘘にまみれている政治家や、聞こえの良い言葉を歌詞にしているのに、私生活は普通の人達よりもずっと爛れているアーティストなど、そういう人間がどれだけ滑稽なのかは、良く知っていると思います。

もちろん、ときには自分を勇気づけるために自分を棚にあげる必要もあるかもしれませんが、原則としては、自分自身も他のすべての人間と同じであるという認識を失ってはいけないと思います。