人生完全攻略ガイド

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人生完全攻略ガイド第2回 人生攻略のチートアイテム1:カフェイン

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カフェインを知らない人はあまり多くないと思います。

コーヒーはもちろん、コンビニに並んでいる清涼飲料水の多くにカフェインが含まれ、カフェインを多く含むことを売りにしているエナジードリンクはかつてないほど多くの種類が売られています。
日本で昔から飲まれてきた緑茶、そしてそれと同じチャノキを原料とする紅茶にも当然含まれていますが、他にも頭痛薬や酔い止めなど、薬にもカフェインが含まれています。


これだけ多くのものにカフェインが含まれているのには、もちろん理由があります。
カフェインの効能は

・覚醒作用
・鎮痛作用
疲労回復



の3つがあります。薬品の場合はカフェインの鎮痛作用を利用しますが、
通常時のカフェインの摂取に期待されているのは覚醒作用と疲労回復の2つでしょう。
つまりカフェインは眠気を吹き飛ばし疲れを感じさせなくします。まるで覚醒剤みたいですね。



計算能力に対するカフェインの作用 二重盲検法による学生実習での検討


上記論文では、カフェイン入りコーヒーと、カフェイン抜きコーヒーを被験者にどちらがカフェイン入りかどうかを告げずに飲ませた上で、クレベリン検査(単純な足し算をひたすら行う検査)をさせる実験をさせています。

すると、カフェイン入りのコーヒーを飲んだ被験者は作業効率が有意に上昇していることが実証されました。
(そして誤謬率(誤答率)については有意な差は見られないことも証明されています)

その効能によってカフェインは『人生攻略におけるチートアイテム』の一つだと断言できます。


カフェインの使用


カフェイン摂取の一番おすすめのタイミングは朝です。
目醒めてすぐにカフェインを取ることで、二度寝のリスクが減って、寝ぼけている頭を目覚めさせることができます。

寝起きの時間帯は、当然疲労が溜まっていないので、勉強・仕事をするのには最適であり、この時間を有効活用することができるようになるのは非常に価値があることだと思っています。


反対に、徹夜でなにかの作業に取り組む際にも、その日の疲労を忘れさせてくれるカフェイン摂取は向いていると言えるでしょう。(が、この使用法は後述するカフェインのデメリットの面からおすすめはしません)



自分自身の経験としても、カフェインは作業効率を上昇させる効果がある。と、断言することができます。
カフェインを摂取すると、思考がクリアになって、体の内側から活力のようなものが溢れてくるように感じます。


当然、今この文章を書いているこの瞬間も体はカフェイン漬けですし、ほとんど毎日カフェイン入りの飲料を飲んでいます。カフェインを取らないと頭がぼーっとして、一日中眠いです。


これを言うとまるでカフェイン依存症のようですが……実際、そのとおりだと思います。
カフェインを取らない日はほとんどありません。休日はコーヒーではなくて紅茶など、少し弱めのカフェイン飲料を飲むようにはしていますが、それでもまったく摂取しない日は無いと言っていいと思います。



カフェインのデメリット
どんな薬にも副作用があります。
そしてカフェインはあまりに身近な存在で、忘れがちですがカフェインは立派な薬物です。


当然、カフェインにもデメリットがあります。
それは急性的な中毒症状と、離脱症状の2つです。
特に注意すべきなのが、過剰摂取による急性症状で、命を落とす人間も居ます。

国内初、カフェイン中毒死 エナジードリンク日常的に大量摂取か 


上記の記事にある通り、カフェインの摂取量には致死量があります。

そして立派な薬品にも関わらず、薬剤師の許可は必要ありません。

カフェインの耐性は人によって違うので、致死量も人によって違いますが5000mg~10000mgが致死量と言われています。
そして下の表を見ると、最もカフェイン含有量の多いコーヒーで60mg/100mLとあります。
つまり、500mlペットボトル一本でがフェイン300mgが含まれています。
5000mg摂取するためには少なくともペットボトル18本を飲まなくてはいけません。
コーヒー・・・・・・・・・60mg/100mL(コーヒー豆10g、熱湯150mLで抽出)
インスタントコーヒー・・・57mg/100mL (インスタントコーヒー2g、熱湯140mL)
紅茶・・・・・・・・・・・30mg/100mL(茶5g、熱湯360mL、1.5~4分)
せん茶・・・・・・・・・・20mg/100mL (茶10g、90℃430mL、1分)
出典:ココカラクラブ

「それなら安心だ」と、思ったでしょうか?
ですが、実際はペットボトル18本も飲まなくてもカフェインは非常に危険です。


一般的な成人では、1時間以内に 6.5 mg/kg 以上のカフェインを摂取した場合は約半数が、3時間以内に 17 mg/kg 以上のカフェインを摂取した場合はすべての場合に急性症状を発症する。『出典:ウィキペディア』

カフェインの急性症状というのは、動悸、不安、吐き気、手足の震えなどがあり、最悪の場合心肺停止を引き起こします。
閾値である6.5mg/kgというのは、体重60キロと仮定した場合、390mg。つまり、耐性の低い人はペットボトルコーヒーを一本と少し飲んだだけで急性中毒になる可能性があります。

これで少しは危険性が分かってきたでしょうか?


そして、実は筆者自身も、急性中毒の経験があります。

それは大学に入学したばかりの頃のことでした。
朝起きて、今すぐ大学に行かなければいけないのに、頭が重くてやる気がでません。
そんな時、冷蔵庫に入った紙パックのブラックコーヒーの存在を思い出しました。

「コーヒーで目を覚まそうかな」

そう思って、コップ一杯(およそ200ml)分のコーヒーをまるごと二杯飲んでしまいました。
この頃の自分はほとんどコーヒーを飲まないので、どれくらいの量が適量なのかをまったく知りませんでした。
当然、効果はすぐに効き始めて眠気は吹き飛び、すぐに支度をして大学へと向かいました。

……ですが、電車に乗って大学の最寄り駅へ到着した時、最初の異変が起きます。

それは鼻血でした。
なんの前兆もなく、突然どくどくと溢れ出す鼻血に、わたしは自分で驚きました。
普段よりもかなり出血量が多く、拭いても拭いても中々止まらなかったことを覚えています。
駅のエレベーターを下りながら、急いでティッシュで止血して、丁寧に血を拭いてから大学へと向かいました。

その日はオリエンテーションでしたが、教室に入ったころになって、凄まじい不安感を覚えました。

(さっきの鼻血、もしかしたら脳内出血の前兆かも)と、奇妙な妄想が始まったのです。

これは、大きなホクロを見つけて『もしかしたらガン』かも? と、不安になったりするようなもの=心気症の一種だったと思います。
しかし、その妄想は普段よりもずっと恐ろしく、考えているうちに絶望感で押しつぶされそうになりました。しかも、実際に体調はどんどん悪化していきました。
心臓の鼓動は早まり、視界はぼやけ、周囲にいる友人たちの会話はまったく頭に入ってきません。

そしてオリエンテーションが始まってしばらくして、自分は耐えきれなくなって教室から出ました。
このときには過呼吸が始まって、本当に死んでしまうと本気で思い込んでいました。

偶然、大学職員の方を見かけて、わたしはなんとか自分の身に起きている症状を伝えると、すぐに保健室に連れ込まれました。

そしばらく保健室で安静にしていると症状は収まりましたし、命に別状はなかったのですが、あの経験は、自分の人生の中で最も恐ろしい経験でした
しかも、医者に罹っても身体的には問題ないと言われるばかりで、しばらくの間はその時の症状の原因がカフェインだと気づけず、不安発作のようなものが定期的に襲われるようになってしまいました。






それでもカフェインはやめられない

筆者はカフェイン耐性がかなり低いせいで、上記の経験のような目にあってしまいました。
そしてカフェインに対してかなり悪い印象を持っている部類の人間だと思います。が、それでもなお、カフェイン摂取をやめようとは思いません。

なぜなら、カフェインが身体に与える好影響は間違いなく存在しているからです。

ですが、だからこそ皆さんにはカフェイン摂取量についてよく考えて欲しい。と、思っています。
たとえ急性中毒症状がでないとしても、【不眠症】などの症状が気づかぬうちにカフェインによって発生していることがあります。
(カフェインの半減期はおよそ5時間、そして、摂取後の効能時間は4時間ほどと言われています。そのため、就寝の4時間前には少なくともカフェインを摂取するべきではないでしょう)

よって、
カフェインは薬であり、摂取量について常に意識する
ことが重要です。

カフェイン耐性の強さは人によって違いますから、はっきりとしたことは言えませんが、筆者の場合は
朝はカフェオレを一杯、昼以降は紅茶か緑茶など、少し弱めのカフェイン飲料を飲む。
夕方以降はカフェインを可能な限り取らないというルールを決めています。


みなさんも、カフェインのメリットを享受するためにも、カフェインの利用は節度を持ちましょう。